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鈴木 淳子 FOREST SPA インタビュー


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《セラピストまでの道のり》

渋谷区広尾に『FOREST SPA』というマッサージセラピーのサロン&専門スクールを開いている鈴木淳子さんは、3歳からクラシックバレエに打ち込み、将来はイギリスに留学して、バレエ団に入団することを目指していた。
彼女にとって、バレエだけが生きがいであり、唯一打ち込めることだったという。

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しかし、そんな鈴木さんは突然のアクシデントにより怪我を負ってしまい、バレエが踊れないという状況に陥ってしまった。それまでずっとバレエだけに打ち込んできた鈴木さんにとって、これは大打撃であり、彼女いわく「廃人みたいになってしまっていた」そうである。
怪我をしてからは、ウインドサーフィンにのめり込み始めた。もともと海が好きだったからだと鈴木さんは言う。そして怪我をしてから二年後ぐらいに、先輩から「とにかく外を見てきてごらん、落ち込んでいても何も始まらない」とアドバイスされ、何でもいいからとにかく行動を起こしてみようと、だんだん思えるようになってきた鈴木さんはオーストラリアへ行くことにした。

ワーキングホリデーでオーストラリアのパースに行った鈴木さんは、初めての海外で英語も全くダメ、明確な目的もなく、引っ込み思案な性格なのにもかかわらず、向こうでは大好きになっていたウインドサーフィンに乗りまくり、オートバイを買ってオーストラリアを一周したり、好きなことばかりしていたという。もちろんワーキングホリデーらしく、ホームステイや友達とのルームシェア、フードコートで働くことも経験した。

彼女にとって、このオーストラリアでの一年間の生活がその後の人生を大きく変えるきっかけになったという。
帰国後、今度はワーキングホリデーでカナダに来てガイドの仕事をやらないかという話があり、オーストラリアでの経験によって少し自信をつけていた彼女はカナダにわたり、日本人が働く旅行会社で働くことになる。最初は1年のつもりが、そこで2、3年続けているうちに、個人移民のビザがおりた。

カナダではクラブで踊ったり、趣味でフィギュアスケートにのめり込んだ鈴木さんは、そんな中でとあることに閃いた。
「身体のケアの重要性に気づき、私のようにケガをしている人もいるんじゃないか、そういう人をケアしてあげたい、とだんだんセラピストに興味が出てきたんです」

鈴木さんが自分の怪我から、セラピストを目指すようになったのはこのときだという。
その後、まだまだ英語が不十分だった彼女は、それでも何とか学べるフェイシャルエステの学校に、まず1年間通った。そこからボディエステ、マッサージとステップアップしていく計画だったが、求められる英語のレベルがどんどん高くなるので、そこを卒業後、そこまでは英語力が問われない分野であるハワイのマッサージセラピーのカレッジに進路を変更した。

「ハワイに行こうと思ったのは、単純に暖かいところへ行ってみたかったのと、大好きなウインドサーフィンの聖地っていうこともあったからです。英語はまだ苦手でしたけれど、興味のあることだったので自然と身についていきました。あるフラの動きは、特にロミロミマッサージにも役に立ち、さらに、自然界にある気のようなものを知ることにもなりました。それまでこの種のことは全然信じていなかったんですが、これはマッサージをしていく上でとても重要なことというのを、だいぶ後になって実感しました」

ハワイで彼女は、ストーカーに刃物で襲われたり、病気や骨折に見舞われるなど、嫌な思い出もたくさんあったそうだが、プラスになったことも多かったようである。
中でも、ディープでローカルなハワイの文化を学べたことが大きかったと鈴木さんは語っている。ハワイのたまたま入ったフラの学校が、由緒正しい学校で、学校というよりも道場と呼んだ方がふさわしいほど、厳しいところだったため、ハワイ語やハワイの歴史など、すべて覚えさせられたという。

そんな彼女のハワイでの生活は、意外な形で終わりをむかえる。カナダで取得したビザの更新のために一度カナダに戻り、そして再びハワイに帰って来たときに、入国審査で5年間の入国拒否の扱いを受けたのである。

「何もしていないのに入国拒否。今でも訳がわからない」

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結局、彼女はカナダでもう一度マッサージの学校に入学することにした。カナダはアメリカよりもマッサージの技術がはるかに進んでいるので、そこでさらに医学的・学術的に勉強をすることにしたのだ。
そして、再びカナダで勉強した彼女は、現地のスパに就職。さらにその合間を見つけてアジアの国々にもわたり、それぞれの国のマッサージも勉強。その後カナダに戻って、さらにフットリフレクソロジーやイギリス系アロマセラピーなどの専門コースも受講し、マッサージセラピストとしての幅を大きく広げていく。

「働くといっても周りは全部白人で、その中で自分をアピールするには個性がないとダメなんです。自分はアジア人だからアジアのものが必要だと思って、タイやバリに行ったんです」

そして、彼女はついに、エリザベス女王をはじめVIP も利用する、カナダで最高級のロイヤルヨークホテルの『エリザベスミランスパ』のスパセラピストとして働くことになる。また豊富な知識や技術を持つ彼女は、カイロプラクター、スポーツマッサージ、エスティシャンとしても活動を始めたのだった。

《FOREST SPAのオープン》

日本へ帰国した鈴木さんは、最初のワーキングホリデーで知り合った女性をパートナーに広尾で『FOREST SPA』をついにオープンさせる。
広尾という場所は外人が多い街である。そんな広尾にあって本場の訪米式マッサージを受けられ、英語によるカウンセリングも可能ということで、「FOREST SPA」には多くの外国人も訪れている。これも彼女の今までのキャリアがすべてつながっている証左だろう。

「日本に帰国したのは、バリなどのアジアで流行っているファッション的なスパではなく、本当のスパセラピーを日本に普及したいと思ったからなんです」

施設ばかりがどんどん出来、セラピストが慢性的に不足状態。身体の使い方も覚えないうちから手順だけを覚えて仕事をさせられているだけなので、上手な所は少ない、と鈴木さんはスパの現状を語る。
「日本にもこの1、2年でスパが一気に増えましたが、やっぱりファッション的なスパが主流になっています。せっかく多くの人が興味を持つようになったのだから、一人でも多くの人に、きちんとした技術を身に付けさせてあげたいと思って、私の店ではサロンとしてだけでなく、スウェーデン式を中心にさまざまな専門スクールコースの方に重点を置いているんです。きっちりと圧力をかける身体の使い方など、マッサージの基本さえ覚えてしまえば、他のボディワークもすぐに吸収できるんです。日本に本格的なスパセラピストを一人でも増やすことがFOREST SPAの目的でもあります」

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《マッサージ業界について》

(以下 「  」が鈴木淳子さんの発言)

「今の日本のいわゆるセラピーってほとんどエステに吸収されている形なんですね。だから基本的な部分で全然伸びていかないし、手順を偏重するような教え方のスクールなんかが増えてきてしまっているんです」

「手順重視というと、どういう感じの教え方なんですか?」

「日本では手順、こういった流れで施術をしなさいという手順を重視した教え方をするんですね。そうではなくて、本来は自分で判断して、手順も施術する人に合わせて「正しいやり方」で施術することが大切だと思いますし、それが本当のセラピストだと思うんですよ」

「なるほど、日本で最近増えてきたアロマ・マッサージですとか、ああいったものはどうなんでしょう? きちんとした基本ができているものなんでしょうか?」

「ほとんどはできていないというか、もともと日本にアロマ・マッサージが来たときは、先にアロマだけが来たんですね。マッサージの基本より前にアロマセラピーという形だけが日本に来てしまって、その変化形として「アロマ・マッサージ」というのがが定着してしまっているんです。だから全然本来のマッサージの基本的なものが定着していかないんですね、現状では」

「スウェディッシュ・マッサージというのはどんなものなんですか?」

「よくネットなんかではスウェーデンで考案されたマッサージ、セラピーの一つだなんて書いてあったりしますけど、それは間違っているんですね。スウェディッシュ・マッサージはもともと大昔のローマ風呂の時代から、スパの起源ですよね、その辺から受け継がれてきていて、19世紀にストックホルムで、国の機関としてシステムが作られたんですが、それも翻訳者によってばらばらの内容だったりするんです。でも、それらを全て取り入れて、統合したものが今のスウェディッシュ・マッサージと呼ばれるものになっているんです。だから、西洋の伝統的なマッサージを統合したものなので、スウェーデンで開発された新しいマッサージではないんです」

「結論になってしまいますが、例えば、今マッサージスクールみたいなものってたくさんあると思いますけれど、そういうところを卒業した人っていうのはきちんとマッサージできているんでしょうか?」

「できてません(笑)。うちでも以前サロンをオープンしたときに、スタッフを募集したことがあって、そのときに30名ぐらい応募で来たんですね。で、その人たちは皆好スクールを卒業してきた人たちなのに、いざ実技をやらせてみたら、アレ? っていうようなマッサージで、そんなのだったら接客できないっていうような技術だったんですよ。全員」

「30名全員ですか」

「そうです。例えばふくらはぎをマッサージするにしても、ふくらはぎってよく痛いっていう人多いじゃないですか? あれもきちんとやらないと線維を傷つけてしまって、翌日逆に痛くなってしまうっていうことがよくあるんですね。でもそういう基本的な部分も教わっていないっていうんです。じゃあ何を学んだんですか? って(笑)、思いますよね。ちょっとびっくりしたんですけど」

「ああ、そうですね」

「みんなやっぱり夢を持ってやっているわけじゃないですか? しっかり学んで、自分のスパをもってやっていくんだっていう。だけど、今のマッサージ業界、たとえば某有名店なんかもそうなんですけど、この前ちょっと見に行ったら、ひどいマッサージの方法で、あれだったら3年持たないですよね。自分の身体も痛めてしまいますし」

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「3年持たないですか(笑)」

「ですね。でも、基本ができてればいいと思うんですよ。手順は後から身につくので、まずは基本を教えたいんですね。だから今うちでは基本コースって、マッサージの基本だけを教えるっていうセミナーをやっているんですね。あとはもうどこで何を習ってもいいんです。せめて基本だけでもしっかり学んでほしいと思うんです。これからの人たちには」

「基本が重要ってことですね」

「ええ。今ビデオとかでもいろいろ出てるじゃないですか、アメリカのマッサージビデオみたいな。ああいうのも、結局ベーシックな部分ができていなかったら実践でできないんですよ。だからまずは基本を学んでから、と思うんです」


「ビデオですか、教材みたいな?」

「今日本にこういう教材みたいなものっていっぱい入ってきているんですけど、やっぱりこういうのは基本の出来ている人のための次のステップとしてのものなんですね。だけど、こういうものはたくさん入ってきているのに、肝心の基本のベーシックな部分のことを教えられる人が日本にほとんどいないっていうのが現状の問題点ですよね」

「なるほど。この先は欧米のそういった基本を日本に広めたいと?」

「そうですね。あと、今アメリカで留学して勉強してきた人たちって日本に戻ってくると職場がないんですよ。なぜかというと、日本のマッサージは手順重視のそういった形じゃないですか? きちんと向こうで学んできた人も、その正しいやり方をやらせてもらえないんですね。手順なんてものは本来無いんですよ。ケースバイケースというか、そういう方法が定着していないせいで、きちんとしたカリキュラムを勉強してきた人たちが職につけないっていう現状はあります」

「なるほど」

「これからはそういった人たちも含めて、セミナーをどんどん開いていきたいと思ってるんです。ベーシックな部分を教えるっていうセミナーですね。それをまずはやっていこうと思っています」


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